バンはただただ唖然としていた。
「つ……強えぇ……」
そうしている間に、バンの持ち場である東側にも敵が流れてくる。
「き、き、きた……っ」
慌てふためくバンに、リンコが通話で呼びかける。
「抑えきれなかったらアタシとトウジでフォローするから。敵を送ったら一声頂戴」
「あ、ああ……」
頼りなく返事をするバンに、サンコンが話に割り込む。
「いえ。私がいます。どんどん取り零してください。……ここは退屈です」
落ち着き払ったサンコンの口調。
どうやら、おもちゃ箱にはさほど敵がいなかったらしい。
「サンちゃん、そこはこの作戦全部の起点。最重要の場所よ」
「わかっています」
「だからユキちゃんもアンタにそこを任せたんだからね」
「……はい」


