余所者-よそもの-【 3 】



誰かが叫ぶ。


「露天街だ……!!」


火をつけた犯人はすぐに突き止められた。

この日、売買に参加していた露天街の数人。


加えて、火の手が上がるのを待っていたかのように、外から露天街の武装派が何人も店内になだれ込み、暴れ出した。


誰かが、信じられないように呟く。



「……抗争を仕掛けたっていうのか?露天街が?……俺らZ地区に?」



理由がわからない。

だってZ地区と露天街は、シトウの勢力の中でもズブズブの関係だ。


裏切る理由も、メリットもない。

あるとすれば……シトウが差し向けた?


疑念をいくら膨らませたところで、火災は収まらない。

荒れたこの場も、収拾つかない。


火を背に、露天街と闘わなければならない状況。


この場にいる人間だけじゃ……まるで手に負えなかった。



「人を集めろ!!――デックに連絡をいれろ!!」