余所者-よそもの-【 3 】




「……カナコさん。助けに来たっすか」



その一言に、考える。

なぜ、そんなことを聞く必要がある。



「今回のここへの侵入。そして、この間の抗争」

「………」


「アンタもう、ロクに手下残ってないだろ」



……だから、何だ。



「今、アンタがカナコさんをここから連れ去ったとして」

「………」

「どうやってカナコさんを守り続けますか?」



何が言いたい。


「………」


――もしかして……コイツ。



「……お前、」


疑いを言葉にしようとした、そのとき。



「野間くん……やめて」


ママがやってきた。

重い身体を壁に預けながら、肩を擦るようにこちらに向かって歩いてくる。



「お願い。千景を見逃して」

「………」



そう言ったママを見る、野間の瞳。

僕とデックを前に吊り上がっていた顔が、瞬時に歪む。



「……カナコさん」



痛々しそうにママを見つめる、その瞳。

明らかな「悲痛」がそこに宿っていた。



――間違いない。

その瞬間、疑惑が……確信に変わった。



コイツも――ママを助けたいんだ。