「ママ!」 呼びかけと共に、ベッドに飛びつくように駆け寄る。 「………」 肩に触れた。 やっと、会えた。 思わず頬が緩む。 「……ママ?」 背中を向けて横たわっていたママ。 その肩を軽く引くと、だらんと力なく転がり、仰向けになった。 「………」 そこで初めて、気が付く。 ――おかしい。 鍵を壊す轟音にも、僕の叫びに近い呼びかけにも、一切反応がなかった。 それに。 「………」 こちらを向いた瞳は、開かれたまま。 焦点の合わない光の消えた目をして、ぼうっと僕の顔を見つめていた。