余所者-よそもの-【 3 】



「ママ!」


呼びかけと共に、ベッドに飛びつくように駆け寄る。



「………」


肩に触れた。


やっと、会えた。

思わず頬が緩む。



「……ママ?」



背中を向けて横たわっていたママ。

その肩を軽く引くと、だらんと力なく転がり、仰向けになった。



「………」


そこで初めて、気が付く。


――おかしい。


鍵を壊す轟音にも、僕の叫びに近い呼びかけにも、一切反応がなかった。

それに。


「………」


こちらを向いた瞳は、開かれたまま。

焦点の合わない光の消えた目をして、ぼうっと僕の顔を見つめていた。