すると、エントランスの呼び出し音が鳴った。
「来客?」
「荷物かもしれません。何度か配達が来てたので」
ユキは私のそばを離れない代わりに、通販サイトを使って日用品などを調達していたから。
リンコは立ち上がり、リビングまでモニターを確認しに行った。
――ピ、と。
マンションエントランスのオートロックを解除した電子音がこちらまで届く。
リンコが寝室に戻ってくると、
「配達だったわ」と言って、寝室のドアの前で到着を待った。
程なくして、今度は玄関のチャイムが鳴る。
荷物が届いた合図だ。
「とってくるわね」
そう言って、リンコの姿がこちらから見えなくなり。
――ガチャ、と。
玄関の開く音が響いて、すぐだった。
リンコの短い悲鳴のような声と共に。
ガタガタと、物音が響く。
たちまち――ドゴンッ!!と何か、重たいものが倒れた音がした。


