余所者-よそもの-【 3 】



ガチャガチャ、と意味もなくノブを鳴らした。



「カナコさん」



表から、声がした。


「野間くん?」

「はい」


扉越しに声がして、少し安心した。


「開けてほしい」

「いえ」

「なんで?」

「前も言ったじゃないですか」

「なにを?」


なにか、野間くん言ってたっけ?


「その扉は、紫藤さんにしか開けられないんです」


そうなんだ。