悪霊配信アプリ

相手が階段の下で頭部を打ち付けるのを、まるでスローモーションのように見ていた。
ジワリと血が広がっていく。
「こいつが押したんだ!」
誰かが叫んで私の腕を掴んだとき、我に返った。
振り向くと小夜、好弘、藍、洋太の4人がすぐ近くまで迫ってきている。
ボトボトと血やウジ虫を落としながら近づいてくるが、他の人たちには見えていない。
「離して!」
必死になって通行人の腕を振り払おうとするが、今度は複数人によって取り押さえられてしまった。
階段の途中で身動きが取れなくなる。
「ま……り……」
小夜の声が聞こえてきて振り向く。
潰れた顔面の小夜が微笑んでこちらへ手を伸ばしている。
「嫌! 来ないで!」