悪霊配信アプリ

そのまま歩道橋から駆け下りようと思ったのだけれど、タイミング悪く複数の通行人たちが歩いて上ってくる。
「どけて! どけてよ!」
逆走しているのは私だけれど、通行人たちを突き飛ばして進んでいく。
「危ないだろ!」
「なにするのよ」
あちこちから非難の声が聞こえてくるけれどかまっていられない。
とにかく悪霊たちから逃げ切らないと!
そう思って前からやってくる人を突き飛ばしたときだった。
その人が後方へと倒れていくのを見た。
驚いた表情と視線がぶつかる。
「おい!!」
誰かが手を差し伸べるけれど、その手をすり抜けて体が落下していく。