『』は視点の人です!よろしくお願いします!
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桜の花びらが、うららかな春の風に舞う中学校の卒業式。
その帰り道、わたし――朝比奈咲希は、幼馴染の
蒼井翠と並んで歩いていた。
手元にあるのは、筒に丸めて入れた卒業証書。
もうすぐ私たちは、それぞれの道を歩み出す。
……と言っても、2人とも難関の華禰聖高校に進学
するから、離れ離れになるわけじゃないんだけど。
でも、なんかね…
『ねえ、蒼井?』
翠「ん? どうしたの、朝比奈」
『そーいえばさ、蒼井って昔告白してくれたじゃん?』
ふと思い出した。
小学校3年生の時だ。まだあどけなかった蒼井が、
真っ直ぐな目で私に「好きだ」と言ってくれた。あの時は
恋愛どころじゃなかったから、
驚いて断った記憶がある。というか昔のわたしは
告白されたことに気づいてたのか???
ってくらい余裕がなかったンだよね。
蒼井は一瞬だけ目を見開いたあと、少し困ったように眉を下げて、微笑んだ。
翠「あー……、たしかにそんな事もあったよね。
昔のことだから恥ずかしいや」
――え?
[恥ずかしいや]
その言葉が、私の胸にグサリと突き刺さる。
(ってことは???……今好きじゃないってこと!?)
ヒィィ…。自覚してしまうと心にささるっ…!
だってさ、わたしは[*今*]、
蒼井のことが好きなのに。
でも、ここで「私は今好きだよ!」
なんて言えるわけがないでしょっっ!??
フラレたようなもんなんだから!
わたしはとっさに、本音を混ぜた言葉を口にした。
『あはは、そうだよね。…実はね、
わたしも蒼井のこと好きなときあったんだー』
翠「……え?」
蒼井がピタッと足を止めた。
瞳が、なぜか大きく見開かれている。
え、なに???地雷かなんかふんだ???
黙られるのが一番こわいこわいこわい…
わたしおかしなこと言ってないよね???
…え???
翠「本当?」
『うん。』
よかったぁ…話してくれた…
そしてわたしは笑って答えた。
でも噓は*一応*ついてない!
だけど蒼井は、じっっ…と自分の家を見つめていた。
ていうかいつの間にか、蒼井の家の前まで来てた
翠「……あっ、家だ。じゃあ。華禰聖高校で」
『うん、また華禰聖で!』
手を振って別れ、蒼井の背中が見えなくなる。
わたしは数件隣の自分の家にダッシュで向かい、
バタン、と家の玄関の鍵を閉めた瞬間、
私はその場にすわり込み、
声をあげた(近所迷惑にならないようにはしてますw)
『な、何それーーーっ!!
好きになったなら一生好きでいてよーーー!!』
蒼井の気持ちは、とっくに過去のものに
なっちゃってたんだっ!!!
一人で悶絶しながら、わたしは頭を抱えて
ゴロゴロとのたうち回った。
こうなったら絶対好きって言わせてやるーー!!!!
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