鏡の顔

 お風呂上がりに髪を乾かしていると、ふと視線を感じました。
 鏡の中の私が笑っています。口の端がどんどん吊り上がって不気味な表情です。
 怖くなった私は鏡にドライヤーをぶつけました。
 鏡が割れた瞬間、私は顔に鋭い痛みを感じました。視界に亀裂が走ってずれました。
 恐る恐る触ってみると、顔がぐちゃぐちゃに歪んでいます。
 私が痛みと恐怖で叫ぶと、鏡の中の私は嬉しそうに笑いました。