サヨナラ天使

今日は最悪なことが続いた。



まず一つ目は、なぜか指名をされる。
日付イコール名簿にする先生はこれだから嫌いだ。



二つ目は、弁当が偏ってる。
急いで持って走ったからだろう。切なくなった。



三つ目は、女子に睨まれる。
たまたまぶつかったらすごい勢い手で睨まれたんだが。



四つ目は_____。




「300円越えのアイスは流石に無理。」
「えー!なんで!」




この八城光希というやつにアイスを奢らねばならないと言うこと。




お小遣いも少ないのに、
最悪だ。300円もするアイスを普通人の金で買うのか??



「俺はぁ。」
「いや、浪川は自分で買えよ。」
「どーんまいっ!」
「そこは奢ってくれよなぁ!!」




溜まったものじゃない。
物価高なこの世の中で、二人に奢る金などない。


しぶしぶソーダ味の棒アイスにしてもらい、なんとか金欠のピンチを乗り越えた。



「ケチだね!物知りくんは!」
「300円越えは無理でしょ普通。」



チラリと横を見ると、アイスを咥えながら汗を拭いている。
こう見ると、女の子に見えるのに、
いつもは子供のようにしか見えない。


「なに?好きになっちゃった?惚れちゃった?!」
「ない。」
「えー!なんでよ!今のは『うん』でしょ!」
「子供に惚れない。」
「誰のこと?!てか、どこが?!」



そう言うとこがだよ、と言いかけてやめる。
どうせ言ったって話は通じるわけではない。



浪川と八城が二人の世界に入り込んだことで
波立っていた僕の心を落ち着かせる。


ふと、君の背中を見ると、
肩甲骨のあたりが盛り上がっているように見えたが
きっと気のせいだろう。