「彼女、誰だか分かって付き合って、る、の…?」 横を向き耳に手を当てる。 「誰って俺のもんだけど文句ある?」 白々しい。にも程がある。いっぱい文句ぶつけたいよ。 愛してたのに。信じてたのに。こんな形で裏切られる なんてね──。 眉がピクピクしだす。 「俺別件で仕事あるんだわ。急ぎね」