桜降る夜、君とやけ酒



不意に名前を零してしまった。


弱く小さな声で


「由香里…」


嬉しくて涙が止まらなかった。


朝。「由香里…何で泣いてるの?」思しげに言う。


ベッドの布団で顔を隠し


「覚えてないならいい」


そのままぐっすり眠った。