好きのアップデート

今宵、オレンジ色の空をあなたとみる。


回想〜

蝉が鳴く夏の昼の青い空の下、校舎のベランダで暇を持て余していた。


風も感じない。下敷きを団扇がわりにする。髪も鬱陶しいからツインテールに纏めた。ウォークマンを耳にぶっ刺し夏の恋愛ソングを聴く。


駄菓子食べたい気分。とうもろこし味の。


買おうと思えば買える。とかなんとか思ってたら──


「ゴメン!そっちにボール飛んだから拾ってくれねー?」


野球部の曽根田だ。ボールを拾うと投げ返す。



「アリガトー」

「お礼に缶ジュース何か買ってよねー」


「クソ野郎が」


なんて会話を青春の1ページに書きとめた。



高一の夏まで青春らしきことをしてこなかった、&不登校だったため夏休みは追試決定。追試も青春の2ページに書こうか。

立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花なんて言われたことがある、が、身長があまりにも高いあまり、男性からも僻まれいいことがなかった。


それも不登校の要因にはなるが教師の、次学校来なかったら土下座しますとか言い出す懸命な説得により、なんとか登校してる。


退屈な学校生活に飽き飽きしてる。そんな時火種になるような出来事が起きる。


帰ろうとした時「ちょっと待てよ」と肩を己の方に向かされる。



曽根田だ。近くでみたら心臓がドキドキするくらい格好いいなぁ。遠くからだとわかりづらかったけど。帽子の中身どうなってんだろ。坊主ではないよな。