あの日自転車で駅に向かっていた私は、突然現れた彼女と出会い頭にぶつかった。『ごめんなさい、大丈夫ですか?』私はわびた。『大丈夫です。気にしないで』と彼女も笑顔で答えたので、安心してわかれた。けれどあの日から少しずつ私は変わっている。活発な私が外に出るのが億劫になった。甘いものが嫌いなのにケーキを頬張る。そして最近聞こえてくるのだ。『また生きられる』と笑う彼女の声が。私はいつか全てを奪われる。