三沢先生に相談してからほどなく、吉村先生からのアプローチは一切無くなった。 たまに吉村先生が私に話しかけようとするやいなや、 三沢先生が「青木先生ちょっと来て。」と呼んでくれる。 そして三沢先生の眼鏡の奥の瞳が、厳しく吉村先生を睨む。 でも私と目が合うと、すぐに柔らかい表情になった。 「三沢先生と付き合ってるの?」 ある日、突然ほのか先生にそう尋ねられ、私は言い淀んだ。 なんと返せばいいかわからない。 「まあ、別にいいけど。」 ほのか先生は、そっけなくそう言って去っていった。