体育倉庫の入り口で、三沢先生が待っていた。
「それで全部?」
「はい。これで最後です。」
「じゃ、保管場所教えるから。」
私は三沢先生の広い背中を追いながら、
狭くて薄暗い体育倉庫へ入った。
重いドアが閉まった瞬間、外の喧騒が遠ざかる。
跳び箱やボール、古びた備品が乱雑に置かれ、歩くのもおぼつかない。
体育倉庫独特の匂いと、ひんやりとした空気。
「転ばないように、気を付けて。」
三沢先生が立ち止まり、振り向いた。
「はい……あっ」
注意された直後に足がもつれ、
私は三沢先生の背中にしがみついてしまった。



