同僚のイケメン眼鏡教師は、私にだけ甘い独占欲を向けてくる


体育祭が終わり、2年A組は総合成績で準優勝となった。
生徒達は喜びの笑顔で歓声を上げた。

「みんな、お疲れ。よく頑張ったな。」

三沢先生が生徒達を見渡し、拍手を送る。

「頑張ったのは、三沢先生じゃないの?」
「三沢先生と青木先生、お似合いじゃん!」

生徒達がはやし立てる。

「いいからお前ら、さっさとグラウンドへ戻れ。仕事しろよ?」
まんざらでもない表情で、三沢先生が生徒達を指導した。



備品の片付けが始まり、生徒達は担当係の場所へと散っていく。
私も身体を動かしながら、まだ胸のドキドキが止まらずにいた。

三沢先生に助けられたのは、これで何度目だろう。
気がつくと、白いTシャツに黒いジャージ姿の三沢先生を目の端で追ってしまっている。

生徒達がニヤニヤとこちらを見ているのがわかる。
それでも、顔の火照りは隠せなかった。

夕焼けが空をオレンジ色に染め、生徒達は興奮冷めやらぬ様子で片付けに勤しんでいる。

グラウンドで点検をしていると、
離れたところで作業をしている三沢先生と目が合った。

三沢先生が、顎をクイッと体育倉庫の方へ向ける。
呼ばれたのだろうか……?

胸の鼓動を落ち着かせるように深呼吸をし、
借り物競走で使った小物を持って体育倉庫へ向かった。