ふたりの様子を眺めながらポテチを綺麗に食べ終えた、あまえんぼう担当の手越くんは「僕、小さい頃に殺陣少しだけやったことある」と、立ち上がった。ちなみに手越くんは小さい頃からミュージカルなど経験している。演劇部で唯一、芸歴の長めなメンバーだ。
「どっちかの棒借りていい?」と手越くんが言うと、仲本くんが棒を差し出した。
「久しぶりで上手くできるか分からないけれど、小田川くん右、左って交互に上からシュって斜めにやって、そして横からえいってやってみてもらってよい?」
手越くんが手本を見せると「こうかな?」と小田川くんが真似をした。それに合わせて手越くんが棒で小田川くんの振り下ろした棒をシュッシュッ棒で受けるとそれから体を反らし、見事にふたりの動きが綺麗にまとまった。
「できた! もっと思い出せばみんなに殺陣教えれるかも~」
手越くんがほわっと微笑んだ。
そのタイミングで快くんが戻ってきた。部活が嫌なわけではなくて、お手洗いなどに行ってただけなのかなと、僕はほっとした。手越くんたちがもう少し長めの殺陣をゆっくりとした動きで練習した。
「柴宮くんもやってみる?」
「うん」
手越くんの質問に快くんが軽く頷く。
「じゃあ、萌木くんとやってみたら? 幼なじみだから息ぴったりかもね」
その言葉を聞くと快くんは、全身をビクンと揺らし、微妙な反応をした。
嫌なのかな?
手越くんたちから棒を受け取る。僕と快くんは向かい合わせになった。慣れない動きを試すからか、見つめ合うとドキドキする。
両手で棒を持ち足を前後に開く快くん。
「快くんの姿勢完璧だね、もしかして経験ある?」
手越くんが質問すると「いや、全くない」と快くんは首を振った。手越くんがさっきのような動きを説明してくれた。
「快くん、ゆっくりめにやろうね」
「うん」
快くんは初めてなのに慣れたような雰囲気で、僕もやりやすい。上手くできて、メンバーからも「ふたり、良かったよ」と言ってもらえて嬉しくなる。
それぞれ部員たちが自由に、遊ぶように殺陣の練習を少しすると再び椅子に腰かけた。
「萌木くんと柴宮くんが戦うシーン、絵になりそうだよね」
「うん、分かる」
僕たちが戦う舞台を想像して話は盛り上がる。
「今回、ふたりライバルになって戦う物語にする? ふたりはどう思う?」
「僕は良いと思う。やってみたい」
快くんと殺陣か――楽しそうだな。と妄想を膨らませている時だった。
「どっちかの棒借りていい?」と手越くんが言うと、仲本くんが棒を差し出した。
「久しぶりで上手くできるか分からないけれど、小田川くん右、左って交互に上からシュって斜めにやって、そして横からえいってやってみてもらってよい?」
手越くんが手本を見せると「こうかな?」と小田川くんが真似をした。それに合わせて手越くんが棒で小田川くんの振り下ろした棒をシュッシュッ棒で受けるとそれから体を反らし、見事にふたりの動きが綺麗にまとまった。
「できた! もっと思い出せばみんなに殺陣教えれるかも~」
手越くんがほわっと微笑んだ。
そのタイミングで快くんが戻ってきた。部活が嫌なわけではなくて、お手洗いなどに行ってただけなのかなと、僕はほっとした。手越くんたちがもう少し長めの殺陣をゆっくりとした動きで練習した。
「柴宮くんもやってみる?」
「うん」
手越くんの質問に快くんが軽く頷く。
「じゃあ、萌木くんとやってみたら? 幼なじみだから息ぴったりかもね」
その言葉を聞くと快くんは、全身をビクンと揺らし、微妙な反応をした。
嫌なのかな?
手越くんたちから棒を受け取る。僕と快くんは向かい合わせになった。慣れない動きを試すからか、見つめ合うとドキドキする。
両手で棒を持ち足を前後に開く快くん。
「快くんの姿勢完璧だね、もしかして経験ある?」
手越くんが質問すると「いや、全くない」と快くんは首を振った。手越くんがさっきのような動きを説明してくれた。
「快くん、ゆっくりめにやろうね」
「うん」
快くんは初めてなのに慣れたような雰囲気で、僕もやりやすい。上手くできて、メンバーからも「ふたり、良かったよ」と言ってもらえて嬉しくなる。
それぞれ部員たちが自由に、遊ぶように殺陣の練習を少しすると再び椅子に腰かけた。
「萌木くんと柴宮くんが戦うシーン、絵になりそうだよね」
「うん、分かる」
僕たちが戦う舞台を想像して話は盛り上がる。
「今回、ふたりライバルになって戦う物語にする? ふたりはどう思う?」
「僕は良いと思う。やってみたい」
快くんと殺陣か――楽しそうだな。と妄想を膨らませている時だった。



