「なんか、違う。もっと、戦う姿勢になるまでにこんなふうに……」
綾小路くんは降りた後の動きを再現した。
飛ぶ動きをしている!?
「でも、これはワイヤーがないと難しいのでは?」
「ワイヤーやりたい……」
いつも何も発言しない快くんが、自ら挙手してワイヤーの立候補をした。
「人間がワイヤーになるなんて。それに、僕と快くんはメインで出演するし……」
「出来る!」
美桜さんが言い切った。
「で、出来るの?」
「まずはお手本を見せるね。星くん、ちょっと失礼します!」
なんと、美桜さんは僕を軽々と持ち上げた。そして美桜さんの動きにより、僕は浮き、さらに浮かびながら回転もした。
「いや、でも今の動き、ただ戦う場所に着くだけなのに必要なくない?」
「じゃあ作れば良いじゃない! 綾小路くん、何か案が浮かんだ顔してるけど?」
「快くんが演じるカイは、まだ星くん演じる幼なじみのセイを攻撃する決心がついていないと思うから、ここはカイチームにいる山下くん演じるヤマジーがセイを攻撃して……」
「そうそう。そしてこれをこうして攻撃をかわして……」
綾小路くんと美桜さんは意見を次々と交わしあっている。僕はめったに発生しない快くんの願いを叶えたいから、快くんが自然とワイヤーになれる方法ばかりを考えていた。そして閃いた!
「僕を攻撃するヤマジー。敵だけど心の底ではセイを傷つけたくないと思っているカイ。そのカイが分身影ワイヤーとなって、セイをヤマジーの攻撃から守ってくれるんだ!」
「えぇ、じゃあ話が変わってこない? それに、カイが味方につけば、ヤマジーひとりぼっちになるよ? なんか可哀想……」
「それは大丈夫。一瞬の出来事すぎて、誰も気が付かないぐらいに早いから、他のメンバーは気が付かない」
手越くんの疑問に僕は答えた。
「あっ! アイディアが! じ、じゃあ、ラスト辺りに手越くん演じるテゴとヤマジー、におわせませんか?」
以前のミーティングでも綾小路くんは「におわせ」について提案していたな。
「例えば、どんなふうに?」
「セイとカイは、主に誤解が原因でカイが敵の方へと行くのですが、実は味方であるテゴがそうなるように内側から仕組んだのですよ。そしてラスト辺りにそれを明かして、実はテゴとヤマジーがぁ!!みたいな。具体的にはお任せいたしますが」
言い終えて満足した様子の綾小路くんが僕に向けて手を〝どうぞ〟の形にしてきた。
綾小路くんは降りた後の動きを再現した。
飛ぶ動きをしている!?
「でも、これはワイヤーがないと難しいのでは?」
「ワイヤーやりたい……」
いつも何も発言しない快くんが、自ら挙手してワイヤーの立候補をした。
「人間がワイヤーになるなんて。それに、僕と快くんはメインで出演するし……」
「出来る!」
美桜さんが言い切った。
「で、出来るの?」
「まずはお手本を見せるね。星くん、ちょっと失礼します!」
なんと、美桜さんは僕を軽々と持ち上げた。そして美桜さんの動きにより、僕は浮き、さらに浮かびながら回転もした。
「いや、でも今の動き、ただ戦う場所に着くだけなのに必要なくない?」
「じゃあ作れば良いじゃない! 綾小路くん、何か案が浮かんだ顔してるけど?」
「快くんが演じるカイは、まだ星くん演じる幼なじみのセイを攻撃する決心がついていないと思うから、ここはカイチームにいる山下くん演じるヤマジーがセイを攻撃して……」
「そうそう。そしてこれをこうして攻撃をかわして……」
綾小路くんと美桜さんは意見を次々と交わしあっている。僕はめったに発生しない快くんの願いを叶えたいから、快くんが自然とワイヤーになれる方法ばかりを考えていた。そして閃いた!
「僕を攻撃するヤマジー。敵だけど心の底ではセイを傷つけたくないと思っているカイ。そのカイが分身影ワイヤーとなって、セイをヤマジーの攻撃から守ってくれるんだ!」
「えぇ、じゃあ話が変わってこない? それに、カイが味方につけば、ヤマジーひとりぼっちになるよ? なんか可哀想……」
「それは大丈夫。一瞬の出来事すぎて、誰も気が付かないぐらいに早いから、他のメンバーは気が付かない」
手越くんの疑問に僕は答えた。
「あっ! アイディアが! じ、じゃあ、ラスト辺りに手越くん演じるテゴとヤマジー、におわせませんか?」
以前のミーティングでも綾小路くんは「におわせ」について提案していたな。
「例えば、どんなふうに?」
「セイとカイは、主に誤解が原因でカイが敵の方へと行くのですが、実は味方であるテゴがそうなるように内側から仕組んだのですよ。そしてラスト辺りにそれを明かして、実はテゴとヤマジーがぁ!!みたいな。具体的にはお任せいたしますが」
言い終えて満足した様子の綾小路くんが僕に向けて手を〝どうぞ〟の形にしてきた。



