【青春BL】舞台ではどうか、好き好きオーラをださないでください。

「はい、じゃあまずは今回のメインであるメリーゴーラウンドの馬のシーンを撮ります。今の明るい時間はライバルがまだ親友だった時期で仲が良い雰囲気で馬に乗ってる回想シーンなどを、そして夜はライバルとなり、戦うために村人のいない場所へと馬に乗り向かうシーンを撮ります」

 綾小路くんの指示に従い、カメラ担当の美桜さんと役者が動いていく。ちなみに今回はモブとして快くん応援隊の皆様もチョイ役で出演する。

「乗り物が動くたびにオルゴールのような可愛い音楽が流れるから、今回はセリフなどの音は後から入れます」

「快くん、頑張ろね」
「うん」

 僕たちは真剣に見つめあって頷きあった。

「それでは、撮影始めまーす!」

 まずはチョイ役の村人も混じって、僕と味方、そして快くんが広場で談笑していたり、ふたりが遊びで殺陣をして本気の喧嘩になってくるけれどもすぐに仲直りしたり……そんなふうに色々楽しんでいる回想シーンから撮影された。ちなみにこのシーンは、舞台本番時には僕がピンライトを浴びて懐かしい頃を思い出し、それからスクリーンに映像が映される。

 快くんは元々器用で、さらに影で努力を沢山していたからひとつひとつの動きがかっこよくて上手だった。僕も快くんを見習っていつもよりも真面目に稽古をしたから結構自信がある。

「はい、このシーンOKです! そのまま次のふたりの乗馬シーンに移ります!」