そして次の日。快くんが部室の中に入ると、すでにいた他の部員たちがわらわらと快くんを囲んだ。
「快くん、戻ってきてくれたの? 良かった~」
「やっぱり快くんいないと部の輝きがぁ」
と、おだやか担当仲本くんとやさぐれ担当山下くんが言う。全員がほっとした様子だ。僕ももちろん本当に来てくれてほっとした。
「じゃあ早速だけど、僕の頭の中に描いたことを、快くんとやってみよう。快くん、棒を持ってそこに立って?」
快くんに指示を出すと、少し離れた場所に僕も立った。そして僕は指示を続ける。
「じゃあ、しゅっと棒を軽く振ってみて?」
快くんは素直に棒を振ってくれた。
僕は攻撃を受け「うっ……」と苦しむお芝居をしながら倒れた。
「これなら、どう? 僕を攻撃するけれども棒が当たることがないし」
周りは「良いな!」と言いながらガヤガヤしているが、快くんは無言のまま動かない。
ダメ? 快くん、これもダメだったの? 僕は反応が気になりすぎて下を向いている快くんの顔を真剣に覗き込んだ。
口角が1センチメートルも上がっていた。こ、これは微笑みだよね? 微笑んでくれたぁ! 快くんの貴重な微笑み!
僕は心の中で嬉し涙を流した。
このシーンはやられ役の演技力により、より一層快くんの輝き度が増すと思うから、頑張ろう!
と、そんな感じで無事に稽古も再開し、あっという間に夏休みが来た。
*
「快くん、戻ってきてくれたの? 良かった~」
「やっぱり快くんいないと部の輝きがぁ」
と、おだやか担当仲本くんとやさぐれ担当山下くんが言う。全員がほっとした様子だ。僕ももちろん本当に来てくれてほっとした。
「じゃあ早速だけど、僕の頭の中に描いたことを、快くんとやってみよう。快くん、棒を持ってそこに立って?」
快くんに指示を出すと、少し離れた場所に僕も立った。そして僕は指示を続ける。
「じゃあ、しゅっと棒を軽く振ってみて?」
快くんは素直に棒を振ってくれた。
僕は攻撃を受け「うっ……」と苦しむお芝居をしながら倒れた。
「これなら、どう? 僕を攻撃するけれども棒が当たることがないし」
周りは「良いな!」と言いながらガヤガヤしているが、快くんは無言のまま動かない。
ダメ? 快くん、これもダメだったの? 僕は反応が気になりすぎて下を向いている快くんの顔を真剣に覗き込んだ。
口角が1センチメートルも上がっていた。こ、これは微笑みだよね? 微笑んでくれたぁ! 快くんの貴重な微笑み!
僕は心の中で嬉し涙を流した。
このシーンはやられ役の演技力により、より一層快くんの輝き度が増すと思うから、頑張ろう!
と、そんな感じで無事に稽古も再開し、あっという間に夏休みが来た。
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