【青春BL】舞台ではどうか、好き好きオーラをださないでください。

 勢いでドアを最大まで開く。と、同時にさっきの猫が家の中に入っていった。快くんの家の猫だったのか……。いつの間に猫を飼ったのか。僕の知らない情報で、少し寂しくなる。そして、目の前に快くんがいた! 膝を抱えて、暗黒の世界も一緒に抱えたような表情で座っていた。

「か、快くん……大丈夫?」

 僕はしゃがんで快くんと視線の高さを合わせると問いかけた。

「星くん、本当に攻撃してしまってごめん」
「コツンと当たっただけだから、本当に痛くなかったし。部員たちが待ってるよ! また一緒に練習しよ?」
「いやだ」

 快くんは昔から頑固というか、一回決めたことは絶対に曲げないタイプ。

 どうしようかなぁ。僕を攻撃して……痛い思いをさせるのが嫌なのか。と、いうことは――。

「よい方法がある。とりあえず、攻撃だけど、僕は全く痛い思いをしなくてもよい方法。ただ、僕の演技力が問われるけどね……まずは、明日の部活は来てくれないかな? お願いします!」

 両手を合わせてお願いすると、快くんは頷いてくれた。