二人だけの秘密

「すまない。山田さんにとって見られたくないものを、俺は見てしまったみたいだな」

九条さんは何も悪くない。会社だというのに、人に見られて困る画面を開いたままにし、放置しておいた自分が悪い。

「いえ、九条さんは何も悪くないです。自分の責任ですから」

一番バレたくない人にバレてしまった。最悪な形で。

「その…、山田さんはそういったものが好きなの?」

そういったものとは、恐らくちょっとエッチなCDを聴くことが…と言いたいのであろう。

「お恥ずかしながらそうですね。私は好きです…」

バレてしまったからには隠す必要がなくなったので、素直に認めることにした。

「そうなのか。人それぞれ趣味や好みは違うから、恥ずかしくはないと思う」

一生懸命、私のためにフォローを入れてくれた。九条さんの優しさが、私の背中を押してくれた。