「山田さん、これからもよろしくお願いします」
九条さんが手を差し出してきた。私は九条さんの手を取り、握手を交わした。
「こちらこそよろしくお願いします」
全てをバラしてしまい、隠し事がなくなった今はもう変に九条さんに遠慮する必要がなくなった。
だけど私のフェチについては自重し、心の中だけに留めておこう。
「…山田さん、これは俺達だけの秘密ね」
九条さんが私の耳元で囁いた。“二人だけの秘密…”。何度も頭の中で繰り返し再生された。
「お疲れ様。また明日ね」
絶対にわざとだ。私が声を好きだと言ったから。
九条さんに弄ばれているのは不服だが、彼の甘い声を堪能できるのは悪くないと思う自分がいた。
「…お疲れ様です。それではまた明日」
九条さんに自分のフェチがバレてしまったのは忸怩たる思いだが、引かれずに済んだので安心した。
これからは堂々と彼の声を堪能できる。それだけで私の心は晴れやかな気持ちになった。
私と彼の二人だけの秘密を、楽しむ日々が始まったのであった。
-END-
九条さんが手を差し出してきた。私は九条さんの手を取り、握手を交わした。
「こちらこそよろしくお願いします」
全てをバラしてしまい、隠し事がなくなった今はもう変に九条さんに遠慮する必要がなくなった。
だけど私のフェチについては自重し、心の中だけに留めておこう。
「…山田さん、これは俺達だけの秘密ね」
九条さんが私の耳元で囁いた。“二人だけの秘密…”。何度も頭の中で繰り返し再生された。
「お疲れ様。また明日ね」
絶対にわざとだ。私が声を好きだと言ったから。
九条さんに弄ばれているのは不服だが、彼の甘い声を堪能できるのは悪くないと思う自分がいた。
「…お疲れ様です。それではまた明日」
九条さんに自分のフェチがバレてしまったのは忸怩たる思いだが、引かれずに済んだので安心した。
これからは堂々と彼の声を堪能できる。それだけで私の心は晴れやかな気持ちになった。
私と彼の二人だけの秘密を、楽しむ日々が始まったのであった。
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