可愛い後輩の天使くんはあざと狼でした

胡桃side

仕事場では—

「新山先輩、おはようございます!」

「お、おはよう」

いつも通りの“可愛いあまつかくん”に戻っていた。でも、あの夜を境に、彼との距離は確実に近づいている。
ご飯に行ったり、この前はデートまでしたり。

そして、エレベーターに乗り込んだ瞬間——
二人きりになった。

「ねぇ、胡桃先輩。
今日、ご飯いく?」

「うん、いく」

「じゃ、さっさと仕事終わらそ。
あ、そうだ。これあげる。シークレット」

「え? うそ!? ありがとう!!」

受け取った瞬間、私は固まった。
多面性ねこシリーズ—
シークレットは、猫の着ぐるみを“ズボッ”と外した狼。
……まるで、彼そのもの。

エレベーターが開き、私の視線に気づいたのか、あまつかくんがふわっと笑う。

「新山先輩。休憩、終わっちゃいますよ?」

いつもの可愛い笑顔。でも、その奥に“あの夜の顔”がちらりと見える。
可愛い後輩の天使くんは——あざと狼だった。

そして私は、そんな彼にもう夢中になりつつある。