ライオンのサーカス

 


 
 アップテンポの曲をユウタと踊るモネを見ながら、バルコニーではサヤとアキトが話をしていた。

 
「兄様、モネとユウタさんが踊っていてよ?」


 サヤが言った。


「私も、あの方が居たらダンスしましたのに。異国の方との恋は切ないものですわ」

「モネさんと、私も踊ってきましょうか」


 アキトが言った。


「王室の者とのダンスは、いい記念になるはず」

「うーんっ……モネは……カナトとシロウ、どちらを好きなのでしょうね。」


 星のキラキラ瞬く星空を見上げて伸びをしながら、サヤが言った。


「最近は、相葉の方のユウタさんも居られるし、モネはよりどりみどりでしてよ?」

「その中に私も加われば、さしずめ五角関係、と言ったところでしょうか。」


 アキトが顎に手をやって言った。


「罪作りな人も居たものです。困りものですね。」


 それには応えず、サヤが聞いた。


「兄様、三角関係って、いつまで続くものに思います?」

「三角関係……ですか?。そうですね」


 アキトが言った。


「私は、どちらか一方に決まるまでだと思いますが」

「私、三角関係は永遠に続くもの、と思いますのよ。特にモネのものは。」


 数秒間があって、星の散りばめられた涼しい夜風が吹き渡っていった。


 サヤは、


「そうじゃなきゃつまらないわ。これからもずっと、ずっと続いて、私の事を楽しませてね」


 と、誰にいうともなく言って、扇の下でニッコリ笑ったのだった。



 


 





おわり