舞踏会の夜、4人はモネの家から馬車でお城へ行く事になっていた。
正装した4人は、モネの家の前で落ち合った。
「堅苦しくて着苦しい。母さんが杖持ってくのは失礼だって言ったけど、僕は一応持って来た」
カナトが言った。
「当然ですよ。杖は魔法使いの命。職掌者は必ず持って行きますよ」
ユウタが言うと、シロウが言った。
「僕も家出る時迷ったけど持って来た。何があるか分からないし。サヤの事だから、また何か企んでるかもしれないしね。モネ、今日は可愛いね。やっぱり僕のデザインセンスは正しかった。」
モネは胸元に沢山フリルの付いた水色の絹のドレスを着ていた。
「モネ」
それを聞いたカナトが、胸に刺していた薔薇に手を伸ばして取ると結ったモネの髪に飾った。
腕を取られてチュ、と額に落とされたキスに、モネは困り笑いを浮かべた。
「ずるい。カナトばっか。」
「嫌だなあ。見せつけないでくれません?」
2人のブーイングを、カナトは鼻で笑った。
「悪いね。モネは僕のフィアンセだ。」
そうこうしているうちに馬車がやって来た。



