その日モネ達はシロウの城の近くにあるカフェに行った。
その店はシロウの両親がコックを雇って建てさせた物で、コーヒーとケーキが絶品だった。
天井にお洒落なファンが回っている、明るく広いカフェの店内でモネ達はケーキを食べた。
「僕の行きつけ。っていうかお隣さんみたいなものかな。午後の散歩がてら来るんだ。ケーキもだけど、サンドイッチも、タルトも絶品だよ。」
ゆったりしたソファに座って、コーヒーを飲みながらシロウが言った。
「眺めは良いよな。シロウんちの薔薇園が見えて、公園がすぐ目の前。確かにいい店だよ。僕んちのお抱えのカフェの方が良いけどね。」
「どっちかといえば僕んちのが上だ。ファンタジーチックなお城が見えるもん。まあ僕の家だけど。僕の家ながらなかなかいい作りしてると思うでしょ、モネ。」
「お城然としてるよね。本物に比べるとちっちゃいけど」
それを聞いてシロウは吹き出した。
「当然だよ。王様のと比べられちゃ困る。僕のは単なる豪邸だもん。比べるところが間違ってるよ。」
「趣味悪い。王室でもないのに住むところゴテゴテ飾って派手にして。屋敷は僕の屋敷が一番だね。」
「どこが。デカいだけじゃんか。美しくもなんともない。モネ、そう思うよね?」
モネは苺のケーキを食べながら、ほうとため息をついた。



