モネとユウタが話をしていると、ガヤガヤと外から声がして、ピンポーンと大きな音でチャイムが鳴った。
「あーあ、見つかっちゃった」
ユウタがぼやいて、モネを振り向いた。
「2人で話してる方が、静かじゃありません?」
ピンポーン!。
もう一度チャイムが鳴って、勝手にドアを開けてカナトとシロウとサヤが入って来た。
「あ、ユウタ。なんで居んの?。モネ、なんで学校に来なかったんだよ?」
ユウタが唇に人差し指を当てた。
「しっ。静かに。モネさんは今日は病人です。過ごしやすくして貰わなきゃ。」
「病人って、モネ、どうかしたの?」
シロウが驚いた顔をしてモネを見やった。
「そういえば、星読みが、モネは今日体調不良である、と申しておりましたわ。」
サヤが言った。
「モネ、安静にするんですのよ。」
「バカ、なんで風邪なんか引くんだよ?」
カナトが、ちょっと心配そうな顔になった。
カナトは、モネの体が弱いのを知っていて、いつもモネを心配しているのである。
「ちょっと。」
「ちょっとね。」
モネが言うとユウタが言った。
どうやら雨の中濡れて帰った事は内緒にしてくれるらしい。
「熱は?。寝てろよ、起きてないで。」
「体は?。痛いところはない?。気持ち悪いとかは?」
「来てよかったです。わたくし護符持ってますの。ほら。」
サヤが言って、ハンドバッグから取り出した黒い線で複雑な絵の描かれた小さな白い紙をモネに渡した。
その紙を受け取ったとたん、熱がすうっと引いていったので、モネはきょとんとした顔でサヤを見た。
「王室御用達の護符は、いつも良く効きますの。」
「ありがとう、サヤ。モネ、どう?」
「サヤ、サンキュな。モネ、少しは良くなったか?」
「後で魔法陣を描いて置きます。」
ユウタが言った。
「僕も王室の護符作る手伝いしたことありますよ。」
「そうなの?」
「ええ、絵が上手い方が有利ですけど、基本は魔法です。魔法陣とおんなじ要領でできているんです。」
「へえ。」
モネ達は、それから、ベッドのモネを囲んで、サヤが持って来たお土産のケーキを食べた。



