賢人のエッセイを1冊、ファンタジーを1冊。
モネは本を選んでいた。
図書館はいつも通り、並ぶ本棚には重厚感があり、動くものの気配はなく、それでなくても少ない物音は全部カーペットに吸収されている。
モネは、難しい哲学の本を取って、ちょっとめくってから、諦めて棚に戻した。
モネが本を借りに受付へ向かうと、入り口から見える外には小雨が降っていた。
モネは、今日傘を持って来て居なかった。
モネは、屋根を伝う小さな雨音を聞きながら、目を凝らして外を見て、このくらいの雨なら走って帰れば大丈夫だろうと見当をつけ、借りた本をタオルにくるんで鞄に入れた。



