ライオンのサーカス

 


 シロウの城は、高級で上質な、住心地の良い屋敷だった。

 丁度、ホールの真ん中にある大きな階段から、シロウの母親が降りてきた。


「シロウ。どこに行ってたのかと思ったわ」
 
「母様。モネと出掛けて来たんです。」

「モネさん。あら、シロウ、今日は随分と機嫌が良いのね」

「モネに鞄をプレゼントして貰ったんです」


 シロウは振り返って鞄の背中を見せた。


「僕のために店を回ってくれたっていうんですよ。」

「あら……ありがとうね、モネさん」

 シロウの母親はシロウと同じ様に上品に笑った。