モネはユウタのアトリエに行って、時々二人で話をした。
ユウタは、魔力の制御だけでなく、普通の魔術についても教えてくれた。
今日も、モネはユウタのアトリエに来ていた。
小さな家のリビングはひどく居心地が良い。
「得意な魔法や魔法属性で、性格が分かるっていうの、あれ、本当ですよ。」
細々した魔法の薬品の瓶の棚を後ろに、ユウタが言った。
テーブルの上にはクリームの乗ったジンジャーケーキ。
ユウタはモネが来る度にジンジャーケーキを切って饗した。
「火の魔法が得意な人は勇敢でちょっと短気、風の魔法が得意な人は冷静でクール、カナトさんとシロウさんによく当てはまりません?」
「確かに」
「魔法はその人の内面から現れるから、そう言う風になるんです。不思議ですね。」
ユウタはそこで言葉を切った。
「そういやモネの魔法属性は不明、と登録されてましたけど、モネは何の魔法が得意なんですか?」
「私は……光魔法の魔法使いのつもりなんだ」
「あ、嬉しい、僕もです」
ユウタはニッコリ笑うと紅茶を飲んだ。
「対の闇魔法も研究してますけど。光魔法が好きな人の性格は安定していてちょっとお人好し、らしいですよ。」
「へえ」
「モネは闇魔法触らない方が良いと思います。結構危ないものもあるんで。面倒ですよ。でも、どうしても気になったら一声掛けてください。」
ユウタは笑顔で言うと、もう行く、と言ったモネを送り出すため、立ち上がった。



