ライオンのサーカス

 


 モネは暗い倉庫に閉じ込められていた。

 何もされなかったが、胡乱な男達の声はモネにも聞こえていた。


「カナトお坊ちゃまってここの商会の息子だろ?」

「だわ。一粒種でかあちゃんの遺伝で魔法使いだってさ」

「げ。魔法って、ヤバくねえか。」

「杖を折って一人で会いに来なきゃ女は危ないって言ってあるぜ」


 しばらくして、ギイ、と倉庫が開いて、外の光が入って来た。