商会に着いたサヤは、電話を使って、まず王室に連絡をした。
「もしもし、緊急事態ですの。」
「サヤ様!。どちらへ……」
サヤは手短に状況を説明すると、今度はシロウに連絡をした。
「サヤ。どうかした?」
シロウはお屋敷で食事をしている所だった。
「大変なんです!。モネが攫われて……」
「ええっどういう事?」
シロウはすぐに杖を持って出掛ける支度をした。
サヤがカナトに連絡を入れる前に、電話が激しく鳴り出した。
「この忙しい時に!」
サヤが受話器を取ると、驚いたことに相手はカナトだった。
「サヤ!。モネは!」
開口一番カナトが言ったので、サヤは驚いた。
「話が早い。レーダーはありますか?」
「今追ってる。うちに連絡が来た。身代金5億スタア用意しろって。なんで連れて行ったんだよ!」
「今言ってる場合じゃないですわ。多分、港の倉庫に連れて行かれて……今から来ますでしょ?」
「今車で走ってる。でも遅いんだ。ああ、なんでこんな事に……モネが無事じゃなかったら、サヤ、あんたを殺すからな!」
カナトは叫ぶと電話を切った。
商会の応接室で、サヤは、ローブを脱ぎ捨てて、戦闘用の呪文を唱え始めた。



