モネとサヤは、まず廃屋の2階を探検した。
中は真っ暗で、色んな箇所に蜘蛛の巣が張っており、光る変な虫が飛んでいる。
床はさっきから歩く度ギシギシ鳴っている。
「こういう所でお茶会、なんて乙じゃありませんこと?」
「えええ、本気で言ってんの?」
「もち冗談ですわ。見て、あっちの方、また蜘蛛の巣が凄いですわよ」
「床が腐ってる」
モネが呟いた。
「歩いてたら抜け落ちたりして」
「そんな事ありませんことよ」
杖から光を出してずんずん奥に進んでいくサヤ。
と、モネは、サヤの袖を掴んだまま、床板の緩んでいるところに足を取られた。
「どうしたんです?」
「わわっ」
バランスを取ろうとしたモネが、サヤの袖を離した瞬間、床板が崩れて、モネの体は真っ逆さまに下へ落ちた。
「いたた……」
モネが目を開けて辺りを見回すと、モネが落ちた所は倉庫の様な部屋だった。
壺や箱が沢山あり、腐った様匂いがする。
「グルルルル……」
ふと声がした方を見ると、そこには。
狼型のモンスターが一体、残されていた置物の隙間から赤い目でモネを睨んでいた。さっきの視線はこのモンスターのものだったのである。
「モネ!」
「グルルル……」
モネが目を瞑った瞬間、強い銀色の光が入り口の方から放たれた。
「モネ!」
それはモネ達を探しに来たカナトとシロウとお城の付き人達だった。
「グガァァァァッ!」
カナトが銀色の光を狼型のモンスターに直撃させると、モンスターは苦しそうに呻いた。
お城の付き人達も杖を手に、モンスターに光の矢を放つ。
しばらく応戦していると、モンスターは灰になってさらさらと消えた。



