ライオンのサーカス


 



 カナトの7つ道具の一つに、位置探査レーダーがあった。
 カナトはいつもこれで、モネがどこに居るか調べているのである。

 モネ達が廃屋に向かっている時、丁度カナトとシロウは自宅からモネに会いに行こうとしていた。


「あら、お出かけですか?。カナトお坊ちゃま。」

 お手伝いさんに声をかけられて、ただっ広い玄関ホールでカナトは立ち止まった。


「ちょっとね。モネに会いに行くんだ。」

「カナト坊ちゃまは、本当にあの子がお好きで。」

「まあね。」


 カナトはそこでふわ、とあくびをした。

 この屋敷にはガードマンが10人と、お手伝いさんが6人居る。
 一見普通の作りの御屋敷も、実は魔力が充満した城塞だったりする。

 
「そうそう、思い出した。モネに届けるケーキ、チョコレートのに代えて置いて。そっちのが好きなんだってさ。」

 
 そう言ってからカナトは、

「目の中に入れても痛くない可愛がりよう、ってやつ」


 とお手伝いさんに呟いて靴を履いた。