カナトはモネの部屋のベッドにモネを降ろすと、勝手知ったる家とばかりにダイニングへ救急箱を取りに行った。
「腕も擦りむいた」
「馬鹿に付ける薬がこれ。ったく。」
あまり器用とは言えない動作で傷口に消毒液を塗ると、カナトは傷口をコットンで叩いた。
「僕はがっかりした。どうしてこういう事をするかな。お前は僕の期待を裏切ることばっかりして、何か言う事ないの。」
「……」
ここでふざけるとゲンコツを食う可能性があったので、モネは小声でごめんなさいを言った。
「足なんか捻挫して腫らして。ああ痛え痛え見てるだけで痛え」
「カナトもこの間空中浮遊の練習する時捻挫したけど、平気だったじゃない」
「馬鹿、僕は平気に決まってる。お前の怪我だから痛いんだよ。ああ痛え痛え。どうせお前には分かんないよ、こういう気持ち。」
「それって変だよ。過保護なんだから。」
「過保護で悪かったね。あーあ、僕のフィアンセ怪我ばっかりして。嫌だ嫌だ。それも恋敵のプレゼントのせいで。超腹立つ。モネ、お前その帽子いつ貰った?」
「川遊びに行った時だけど……」
「川遊び?。2人で?。僕に断りもなく?。どういう事だよ?モネ」
「それは……」



