カナトは魔法で小さく縮ませたモネにお弁当の鞄を持たせるとよいしょ、とおぶって、公園の外に出た。
「前言撤回。春のピクニックほど嫌なものはない、僕は誓う。」
道行く人々がカナトとモネを珍しげに見て噂している。
「怪我人。っても分かんねーか。しょうがねえな。」
通行人を睨み返しながらカナトが呟いた。
「ったくなんでこんな事になるんだか。来なきゃ良かった。せっかく僕が苺詰みを楽しみにしてたのに。」
「重い?」
「縮んでるから重くねえよ。ドベ。自分の心配をしな。」
「カナト、前持った時は重いって言ってた」
「知らね。覚えてない。だるかったんじゃねえの」
「非力なんじゃない……」
「落としてやろうかお前。ったく黙ってな。」
カナトはモネをおぶったまま帰り道を急いだ。



