ライオンのサーカス



 
「何してんだよ!」


 カナトが目を三角にして怒鳴ると、モネは薄目を開けた。

 
「帽子……」

「帽子が何。ほっときゃいいだろ!。こんな怪我までして!。ほんっと無計画!。なんにも考えてないんだから!。」


 カナトはモネを片手で支え起こすと、忌々しげにため息をついた。


 モネは薄目のまま自分の頭を撫でた。

 
「待って。頭打ってコブできた」

「へえ。どこ?」


 カナトはモネが撫でた箇所を、てのひらをグーに代えて容赦なくコツンと軽く打った。


「痛い」

「ざまあみな。ったく」


 カナトはモネの足の怪我を見ると、ハア、とまたため息を付き、杖を取り出した。