ライオンのサーカス


 
 ────大理石の壁。
 ────壁を飾る金の縁飾り。
 
 お城の中は嘘みたいに広かった。
 モネ達は、サヤを先頭に、豪華なお城の中を歩いた。



「お姫様っていうのは、学校には来られないんですか?」


 歩きながら、シロウが尋ねた。


「ほら、僕達同じ年でしょう?。学校で先にお会いしてたら、もっと最初から仲が良かったかもしれないのに」

「姫は学校は行かないものなんですの。家庭教師を雇っていますわ。」

「想像つかない。いいなあ、羨ましい。本物のお姫様なんだね。」

「あら、モネさん達とそんなには変わりませんことよ。姫よりは魔法使いの身分の方が気に入ってますわ。」

 
 モネはぽつぽつとある宝石のケースに飾られているダイヤモンドのティアラを見た。

 こんなにダイヤが使われていれば、石の魔力で魔法もさぞよく掛かるに違いない。

 
「お姫様ってのは、普段は何をしているものなんですか?」


 カナトが聞いた。

 
「色々ですわ。時々は魔法の稽古をしますの。」

「城下にも行かれるんでしょ?。お付きの人と。」

「ええもちろん……時々は一人で」


 最後の方をぼかして聞こえないように言うと、サヤはまたニコリと笑った。