モネがお城で謁見する日、カナトとシロウも一緒に付いて行く事になった。
シロウの城に集まった3人を迎えに来たのは要人を乗せる様な高級車で、3人を見ると運転手が出てきて恭しく一礼した。
「お姫様って、どんな人?」
3人とも魔法使いの印である紫色のローブを着て、レースの飾りのついた座席に乗り込みながら、モネが聞いた。
「僕の縁戚。サヤ様っていうんだ。夜会で一度会ったことがある。僕は貴族だけど。皇族の方が偉いんだ。」
カナトが言った。
「皇族はうちとも少し取引がある。金はごっそり持ってるよ。金があって商いやらないなんて、お皇は何を考えてんだか。」
「上流階級は商売は裏でやるものだよ。表でやったら上品じゃない。カナトんちは金持ちでも庶民だから。貴族もだけど皇族は庶民とは桁違いに権利があるんだ。」
「どっちにしろ金持ち度合いは豪商連のが上だ。うちもお皇の権利を結構買ってるけど、全部バカ高いんだよな。まったくいい商売。モネ、覚えとけよ、金があれば皇の権利だってなんだって買えるんだ。」
「モネに下品な事言わないで。モネは将来、貴族の大奥様になるんだから、なるだけ上品に居て貰わないと。」
「冗談。モネは大貿易商の嫁さんだ。貴族は引っ込んでろよ。なるだけ上品にね。」
3人を乗せた車は城下を通ってお城へ向かった。



