ホームルームが終わると、鞄を背負ったカナトがモネの席へやって来た。
「帰るよ、モネ。」
「カナト」
モネは机の上で時間割を書き写している所だった。
「これからモネの家に行って杖探し。ったくどうしてこんな事になるんだか。先に言うけど、二度目はなし。いい加減に考えろよ。」
「多分家だからさ」
「当ったり前。それにしても、杖なしでよく今日ものこのこと学校に来れたと思うよ。杖は魔法使いのプライド。そのプライドをこんなにして。馬鹿丸出し。あーあ。まったく。言っとくけど、本当に家に忘れて来ただけじゃなかったら許さないから。」
「……」
モネは、カナトに叱られながら、教室を出て、不思議な形の昇降口へ向かった。



