君といた日々。

3
玄関から扉が開く音がした。
父さんが帰ってきたのだ。
「ただいま〜」
「あら、お父さんが帰ってきたわね。お帰り〜」
玄関にいる父さんの方へと、走った。
「父さん!」
「ただいま!おっと?!」
今日あった事を早く報告したくて、僕は父さんに飛びついた。
「ん?なんか海の匂いがするな。」
僕は、今日あったことを全て話した。
歌が聞こえて、何処か探そうとしたら落ちたこと。
人魚に助けられたこと。
人魚のフィオナと友達になったことを。
それを聞いている時の父さんは、色々な顔をした。
僕の話を聞いたあと、父さんは僕の肩をぐっと掴んだ。
「今度から気をつけるんだぞ?」
「うん!」
そう言う父さんは、とても真剣な顔をしていた。
しかし、すぐにそんな顔ではなくなり、優しい顔になった。
世間では、『親の顔』というのだろう。
「でも、良かったな!友達が増えて。」
「うん!あのね?」
僕は父さんに、フィオナから貰った、コーラルストーンを見せた。
「これに、フィオナを強く思うと、会えるんだって!」
「そうか。そのコーラルストーン、大切にするんだぞ?」
「うん!」
僕は、コーラルストーンをぎゅっと握り、大切にしようと誓った。