また500年後に、白いヒガンバナ咲く丘で

ヴィンラックは、身につけていたロケットペンダントを外し、中の写真を見せてくれました。

リディアナ
「奥さまと、お子さま?」

ヴィンラック
『うん…妻のヘデラと、娘のリコリス。』



リディアナ
「リコリスちゃん、かわいい名前ね。」

ヴィンラック
『ありがとう。ヒガンバナ=”リコリス・ラディアータ”から取ったんだ。』

リディアナ
「それでヒガンバナが好きなの?」

ヴィンラック
『花も素敵だけど、花言葉はもっと好き。白いヒガンバナの花言葉は”また逢う日を楽しみに”。』

リディアナ
「それは現世と冥界っていう意味?」

ヴィンラック
『かもしれないけど、だから好きなんだ。たとえ僕らが先立っても、幸せに生きてほしくて。”心配しないで、また逢えるから、その日を楽しみに”ってね。』

リディアナ
「素敵な願いね…。」

リディアナは失恋のショックと同時に、リコリスへの親近感を覚えました。

自分と同じくヒガンバナが名前の由来のリコリスに、不思議な運命を感じたからです。