これは恋なの?

「えへへ~」

「そこ照れるところじゃないから」

「え?」

「まったく。ほら、早く体育館行きましょ?」

「あ、あたしたちA組だから」

「ごめんねー!」

6人が手を振って走っていく。

6人が行くってことは、ヤギも行かなきゃってコトだよね…

「…ヤギ…」

バイバイするのが嫌でつい声を出してしまう。

「…はぁ。体育館までな」

「ほんとっ?!」

「あぁ。しゃーなし」

「ヤギ大好き!」

ヤギの顔が真っ赤に染まる。

「お、お前なっ!そーゆーのは、人前で言うコトじゃねぇんだよ!」

ヤギがそう言った途端、4人が顔色を変えた。

「ふぅ~ん、如月?人前じゃなかったらいいのかしら?」

「え~、ヤギ~。せこいぞ~?1人だけひまわりに大好きとか言わせてよ~!」

「うっ、うるせぇんだよっ。お前らが!」

「あぁ~もう!ひまわり、俺がいなくても大丈夫だろ?!俺、行くから!」

ヤギがダッシュして校舎に入っていく。

「あぁ~、行っちゃった。どぉしよう」

にやっと笑いながら杏が話しかけてくる。

「なぁにぃ?悲しいのぉ?一緒がよかったねぇ、陽莉ちゃん?」

「うっ、うるっさぁい!バカ杏!」

「はぁ?!ヒマの方がバカでしょ!勝手なこと言ってんじゃないわよ!」

「どっちもバカだろ…」

「神凪は黙ってて!」

「へいへい」

「てか初めて会ったその日にケンカする奴らって珍しいよな」

「あっ、脩ひどーい!」

「ふんっ、もういいわ。バイバイ、ヒマ」

杏はそういうと1人で歩いて行った。

「あ、杏!…どうしよう、怒らせちゃったかな?」

「いや今のはどう考えても長瀬が悪いだろ」

「ひまわりが気にすることじゃねぇよ!それに長瀬はケンカした次の日にいつも通り話しかけてくることで有名だったからな!」

「ほんと?」

「ほんとほんと!同小情報なめんなよ~!」

ちょっと心が軽くなった気がする。

よかったぁ。

にぃっと笑って

「ありがと、旺汰!」

というとなぜか2人が顔を赤くした。

…意味わっかんない。

***

10:20‐皇華高等学校附属中学校・体育館にて

只今(ただいま)より、皇華高等学校附属中学校の開校式を始めます」

副校長先生のセリフから開校式が始まった。

特に特別なこともなく、先生たちの言葉によって式が進んでいく。

20分くらい話を聞いて

「これにて、皇華高等学校附属中学校の開校式を終わります」

さっきと同じような副校長先生のセリフで開校式が終わった。

そのあと高校の方の体育館に移動して

さっきと同じような流れで入学式を行った。

さっきと違うことと言えば高校生と合同で行ったことくらいかな。

***

「皆さん、お疲れさまでした~!!」