無気力御曹司さんが私を離してくれませんっ!

そうこう考えているうちに校門についた。

転校してきたから校舎を見慣れていないだけかもしれないが……とんでもなく大きい校舎だ。

この学校には『転入試験』というものがあって、大丈夫だろうかと心配していたが……神様がいてよかった、と本気で思った。

だって、私みたいなバカが奇跡的に満点合格できたんだから、神様はいると信じる他無い。

急いで階段を駆け上がっている時に、またあの交差点の時の人がいた。急いでいたから見間違いかもしれないが。

―ガラガラガラ!


「すいません遅れました!」



「如月さん。遅刻ギリギリですよ。」

この先生は学年で一番、いや学校で一番人気があるといっても過言ではない。遅刻しても怒らないし、注意ですませてくれる。かといって怒らないかといわれれば違う。