無気力御曹司さんが私を離してくれませんっ!

「里響の社長、会長が到着しました。」


植村さんが言ってくれた。


「……。了解。」


海斗さんは相変わらず無愛想なことで……。

じゃなくて!ほんとに来ちゃったの!?


「……応接間に通しておけ。」


「了解いたしました。」


―プルルルルプルルルルプルルルル ガチャ


植村さんがどこかに電話をかけ始めた。



「応接間に客人を。」


『了解いたしました。応接間ですね。』


―ガチャ ツーツーツー


「それでは乃愛さまはこちらへ。」


さま?!お、恐れ多い……。


「わ、わかりました。」


海斗さんに「それでは……」と軽く挨拶してから中庭へ行く。

この時点でおかしい。普通の家って中庭無いよね?


「乃愛さまはここでおくつろぎください。」


ゆ、夢……現実……どっち……?


「夢ではなく、現実ですよ。」


こ、声にでてた……っ!恥ずかしい……。