200文字でゾクっと怖い短編集

路地裏で人を殺した。

ふと顔を上げると、男が立っていた。

まずい。目撃者だ。

だが、その手には白杖。

私は安堵して立ち去った。

数日後、刑事に取り調べ室で写真を見せられる。

「目撃者の証言であなたを特定しました」

私は叫んだ。

「あいつは盲人だったはずだ!」

刑事は首をかしげる。

「盲人? ああ、事件当日、駅前で白杖体験会がありましたね」