君の余命に僕の初恋を捧ぐ

恋愛(ピュア)

紫陽花/著
君の余命に僕の初恋を捧ぐ
作品番号
1784643
最終更新
2026/06/18
総文字数
3,798
ページ数
4ページ
ステータス
完結
PV数
41
いいね数
1
中学生になった日和(ひより)は、同じクラスの少年・康太(こうた)に恋をした。
どこか達観していて、時折ひどく寂しそうな瞳をする康太。
日和は彼と過ごす日々のなかで、少しずつ心の距離を縮めていく。
しかし、幸せな時間は長くは続かなかった。
日和は偶然にも、康太が不治の病を患っており、人より短い「寿命」を背負って生きているという残酷な現実を知ってしまう。
病気の苦しみと、いつ終わるかもわからない恐怖。
それでも日和の前ではいつも優しく笑っていた康太だったが、ある日突然、彼は自らその命を絶ってしまう。
遺された日和は、深い絶望と「なぜ彼は生きることを諦めてしまったのか」という激しい悔恨に打ちひしがれ、涙を流す日々を送る。
そんなある日、日和は康太の遺品である一冊の古い日記を受け取る。
そこには、彼が命を絶った本当の理由と、隠され続けていたあまりにも切ない秘密が綴られていた。
康太がまだ3歳だった頃。
彼はある公園で、少し年上の優しい女の子に出会い、淡い初恋を抱いた。それこそが、幼い日の日和だったのだ。
康太の病は、年齢を重ねるごとに「大切な人の記憶」から順に破壊していくという残酷な脳の病気だった。
彼が何よりも恐れたのは、病によって日和との思い出を忘れ、日和を傷つけ、最後には日和の存在そのものを忘れてしまうことだった。

明日を生きる少女 小林日和

×

昨日を生きる少年 斎藤康太



「日和を大好きな、僕のままで終わりたい」
康太が選んだ結末は、絶望ゆえではなく、日和への純粋すぎる愛を永遠に守るための選択だったのだ。
時を超えて明かされた康太の初恋の真相。
日和は、自分がずっと前から彼に愛されていたこと、そして彼の短い生涯のすべてが自分に向けられていたことを知る。
「きみの心から、僕を消さないで」
日記の最後に遺された言葉を胸に、日和は康太の愛を抱き締め、彼が命を懸けて守った未来を強く生きていくことを誓う。
時をかける切なさに涙が止まらない、純愛と記憶の短編集物語。
——それは、世界の誰よりも短い、だけど誰よりも永遠の恋。
あらすじ
人生初めての短編集です。
※第3章から構成されています。

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